精密機器を運ぶ時のチェックポイント

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破損リスクを抑えるために

衝撃、湿気、静電気

精密機器といっても家庭用のパソコンから、医療、研究のための検査器具までさまざまありますが、共通していることは電子部品が繊細に組み合わされた構造をしているということです。
繊細なので衝撃に弱く、水気や湿気、静電気に弱いという特徴があります。

・衝撃、振動
梱包時に厳重に緩衝材を入れるなど、運送による振動を極力与えないように気を配る必要があります。運送業者に依頼する場合は、運送用のトラックが荷台を水平に保てるエアサスペンション式を採用しているか等をチェックします。

・湿気
時期やエリアによって、湿気対策が必要になります。精密機器自体の破損リスクはもちろん、人体に対する感電など事故の危険もあります。長距離運送の場合などは、トラックの荷台が湿気調節可能なアルミ材で覆われているか等を確認します。

・静電気
摩擦などにより静電気が発生する場合がありますので、梱包材等が電気を通す素材でないことを確認します。

パソコンの梱包例

最も身近な精密機器であるパソコンを例に梱包例を見てみましょう。

・配線
静電気発生時に誤作動を起こすことがないよう、配線はすべてパソコン本体から取り外しましょう。

・ダンボール
パソコンの大きさの約2倍のダンボールを用意します。

・緩衝材
発泡スチロール等の緩衝材、紙や布などでパソコンとダンボールの隙間を埋めます。
この時、パソコン本体がダンボールの中で揺れることのないよう、隙間なく埋めることが大切です。取り外した配線類もパソコン本体に触れないように梱包しましょう。

・天井を記載
蓋を閉めて、ガムテープ等で密封したら、上側に「天井」等記載し、内部のパソコンの位置が分かるようにしておきます。
パソコンが入っているダンボールであることも明記しておきましょう。

・最後に積み込む
パソコンの入ったダンボールの上に重い荷物などを置いてしまわないよう、パソコンは必ず最後に積み込みます。


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