精密機器を運ぶ時のチェックポイント

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それでも壊れてしまったら?

補償されるのはどんな時か

運送途中で破損してしまった場合は、まず運送会社にどれだけの責任があるかが問われます。業者は厚生労働省の「標準引越運送約款」に基づき、運送時、引き渡し時に注意を怠らなかったことを証明しなければなりません。この証明ができなかった場合は、運送会社が補償の責任を負います。もともと変色、変質しやすい物品の場合は補償外と見做されます。
また、この補償請求には期限が定められています。運送が完了した後は、故障がないか、運送前に比べて変化はないかを、すぐにチェックするよう心がけましょう。
1点注意しなければならないのは、補償の対象となるのは、パソコンならばパソコンの躯体など、ハード面のみだということです。データなど、ソフト面は補償対象外ですので、別の対策が必要になります。

ソフト面の対策

ソフト面の対策としてはどのようなものがあるのでしょう?破損状態にもよりますが、一度壊れてしまったデータを復元するのは至難の業です。一枚しか存在しない写真や社員の給与データなど、どれほど貴重なデータであっても、お金で同じものを取り戻すことはできません。
運送時に限らず、データ類は原則バックアップをとることが最も確実な損失を防ぐ対策になります。バックアップの保存先にもUSBやサーバー等さまざまありますが、現在はクラウド型のデータ保管サービスも増えてきています。これらにデータ破損のリスクがないわけではありませんが、手元のハードにバックアップをとっても、結局破損リスクのレベルは同等になってしまいます。バックアップをとる場合は、保管のスタイルを変えることをおすすめします。


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